第3回 ふんころがしが好きなふんはどれ?

【 この物語の概要 】

 昆虫は動物の75%を占めている、地球上でもっとも繁栄している種類です。
 昆虫はどのようにして、それだけの繁栄をしたのでしょう?

 この物語は、“会議のコンサルティング”を仕事にしている齊藤が、
 ある日、ふらりと立ち寄った昆虫館でのお話です。

 昆虫館の館長は、蟻田さんという巨大なサムライアリです。




【 本編はここからです 】


蟻田 「さて、次に見せる虫はこれでござる」


齊藤 「お、コガネムシですか?」

   「お金持ちになれそうで、縁起がいいですね」

   「ゲンかつぎで、ちょっと触らせてもらっていいですか?」


蟻田 「よかろう」


齊藤 「ありがとうございます!」

    「このコガネムシ、丸くてピカピカしてきれいですね」

    「何て言う種類ですか?」


蟻田 「ふんころがしでござる」


齊藤 「げっ!まともに掴んじゃいましたよ!」


蟻田 「お主が触ると言ったじゃろう?」


齊藤 「いや、それはそーですが、ちょっと止めてほしかったです」 (-_-;)


蟻田 「お主は何を言っておる!」

    「ふんころがしは神様でござるぞ」


齊藤 「は?ふんころがしが神様なんですか?」


蟻田 「さよう、エジプトでは『 復活の神 』じゃ」

    「ふんころがしは、ふんの中に卵を産む」

    「卵から幼虫になると、ふんを内側から食べはじめる」

    「で、すくすくと育ち、大人になった時、ふんから出てくるのでござる」


齊藤 「なるほどですね。 古代エジプト人には、ふんの中から生命が
     生まれたように見えたのでしょうね」


蟻田 「さよう。 じゃから復活の神になったのでござる」


齊藤 「しっかし、大人になるまで、ふんの中にいるんですか?」


蟻田 「もちろんでござる。 おとなになっても食べ物はふんでござる」


齊藤 「筋金入りの物好きですね・・・」 (-_-;)


蟻田 「でも、人間はふんころがしが好きであろう?」


齊藤 「え、そんな話聞いた事ないですけど、ナゼですか・・・?」


蟻田 「スカラベでござる」


齊藤 「スカラベって、装飾品でしたっけ?」


蟻田 「さよう。装飾品の名前でもあるが、元々はふんころがしの事でござる」

    「ツタンカーメンは、スカラベの装飾品が多く納められた棺に入っていた
    ようだが、あれは、言い換えると、『3,000年ふんころがしと一緒に
    添い寝していた』とも言える」


齊藤 「ああ、何てコメントしていいのかわかりません」 (-_-,)


蟻田 「それはさておき、お主、このふんころがし達に餌をやってくれんかの?」


齊藤 「げ・・・」


蟻田 「なんだその態度は?! 嫌と申すのか!」

    「それならば一度、刀よりもよく切れる拙者の大アゴで・・・」


齊藤 「わかりました、わかりました。餌あげますよ」

    「どこに餌があるんですか?」


蟻田 「ここに3種類の餌が入荷しておる」

    「馬ふん、イヌのふん、ライオンのふんでござる」

    「イヌのふんにいたっては、さっき拾ってきた、とれたての新鮮なものでござる」


齊藤 「新鮮と言われても・・・」


蟻田 「どのふんが、ふんころがしにとって、
    一番お好みか気になるのではござらんか?」


齊藤 「いえ、全然気になりませんが」


蟻田 「なぁーに、遠慮をするな。試してみよ」


齊藤「・・・」 


さて、ふんころがしは、どのふんが一番お好きなのでしょう?
次回をお楽しみに!


【 記事作成者 】

 齊藤 正明 (会議コンサルタント)

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