第40回 ミツバチから学ぶ『職場を明るくする方法』とは?
【 この物語の概要 】
昆虫は動物の75%を占めている、地球上でもっとも繁栄している生き物です。
昆虫はどのようにして、それだけの繁栄をしたのでしょう?
昆虫繁栄の仕組みを、『人間の生き方にどう活かすか?』を、
おもしろ楽しく紹介しています。
この物語は、“会議のコンサルティング”を仕事にしている齊藤が、
ある日、ふらりと立ち寄った昆虫館でのお話です。
昆虫館の館長は、蟻田さんという巨大なサムライアリです。
【 本編はここからです 】
齊藤 「はぁ~・・・今日も、良いこと無かったなぁ~」」
蟻田 「まった、お主は相変わらず暗いの~」
齊藤 「いや、もう、何もかも疲れました」
蟻田 「まぁ、これをなめてみよ。元気がでるぞ」
齊藤 「おっ、甘い。 ハチミツですね」
「ハチたちが集めた、貴重なものですもんね」
蟻田 「うむ。そうとも言えるが、ハチのゲロでもある」
齊藤 「うげっ!」 (>_<)
「な、何て事を言うんですか?」
蟻田 「事実そんなもんじゃぞ」
「ハチは花で蜜を取って、飲み込む」
「それを巣に持ち帰り、はき出したのがハチミツじゃからの」
↓ 指に止まるミツバチ

齊藤 「きったね~」
蟻田 「ただし、蜜を胃に入れているわけではござらん」
「蜜のうという器官に蓄えるのじゃがな」
「ところで、ハチミツを集める働きバチは、オスかメス、
どちらか知っておるか?」
齊藤 「サラリーマンのイメージがあるので、オスですか?」
蟻田 「ハズレじゃ。 働きバチは、全部がメスでござる」
齊藤 「へぇ!」
「女王バチは当然メスですよね。 じゃあ、オスはいないとか?」
蟻田 「オスもおる。巣の奥の方でボ~ッとしておるぞ」
「エサも、メスから食べさせてもらっておる」
齊藤 「えー、なんかそれ“働かない男”と、“その男に貢ぐ女性”みたいですね・・・」
蟻田 「うむ。それ位、見事に働かないでござる」
「でも、繁殖シーズンだけは活発になる」
齊藤 「それ、余計に悪いような・・・」 (-_-;)
蟻田 「そこは人間と一緒にして考えるな!」
「大量のオスが空に向かって飛び、一定の場所で女王を待つ」
齊藤 「出会い系カフェみたいなもんですか?」
蟻田 ( 無視 )
「そこに女王が現れると、オスは王様になるべく、女王争奪戦じゃ」
齊藤 「これが本当の王様ゲームですね」
蟻田 ( 無視 )
「さて、こうして・・・」
齊藤 「ちょっと無視しないで下さいよ!
むなしくなるじゃないですか!」 (#`Д´)
「王になれなかった、その他のオスはどうなるんですか?」
蟻田 「巣に帰ってきても、秋になれば、メスに追い出されて飢え死ぬ」
齊藤 「か、過酷・・・」 (´Д`。)グスン
「じゃあ、晴れて王になったオスは大富豪気分ですか?」
蟻田 「いや、交尾直後、女王に生殖器ごと持って行かれるので、すぐに死ぬ」
齊藤 「もっとひどい・・・」 _| ̄|○
蟻田 「自然界でのオスの役目なんて、そんなもんでござるぞ」
「メスは、オスの精子を保存しておいて、好きな時に使うのじゃ」
「女王が寿命になる5年間も、使い続ける」
齊藤 「はぁ~、そうですか・・・」
蟻田 「オスはその分、繁殖シーズンまでは悠々自適にメスのヒモ状態なので、
それも定めかの」
齊藤 「ところで働きバチは、働いてばかりいてストレスたまらないんですか?」
蟻田 「うーん、たまっている可能性もあるでござる」
「女王は、特殊なフェロモンを出すことで、
働きバチの記憶を消すことができるらしい」
「嫌な事があった場合に、そのフェロモンをまかれると、
嫌な事も忘れるんじゃな」
齊藤 「何かいいですね。それ!」
「上司を怒らせたりしたら、そのフェロモン撒いて逃げるとか」
蟻田 「・・・お主は本当にくだらん事を考えるのぉ」
「人間には、そんなフェロモンはない」
「しかし人間特有の、少々辛い事があっても周りをリラックスさせる方法がある」
齊藤 「人間特有・・・?」
「加齢臭ですか?」
蟻田 「違うわバカ者!」 (#`Д´)
「“笑顔”じゃ、“笑顔”!」
齊藤 「そうだと思いましたよ!」
蟻田 「ウソつけ!」
「緊張状態にある時でも、笑顔があると、何となく安心できるじゃろ?」
齊藤 「たしかにそうですね」
「私が乗っていたマグロ船も、船長以下、とても笑いが多く、
なごやかな雰囲気でした」
「マグロ船は、男だけが9人も狭いところに40日もいるので、
もっと殺伐とすると思っていたのですが、全く逆でした」
蟻田 「マグロ船という、究極の場所だけに、ストレスを回避する技を、
自然に身につけていたのかもしれないの」
齊藤 「ええ、そう思います」
蟻田 「ただ、笑顔と言っても、ひとつ気をつけなければならない事がある」
「それは、人をおとしめた笑いは、緊張を解く効果はない」
齊藤 「単なるイジメですね」
蟻田 「じゃが、往々にしてありがちだと思わぬか?」
齊藤 「た、たしかに」
「そこで笑わないと、次は自分がターゲットになりそうなので、
一応笑っておくだけですからね」
蟻田 「ホントは、そうした笑いは、元から断ち切らんといかんのだかな」
蟻田 「笑顔は人間にしかできぬ事じゃ」
「拙者ら昆虫から見れば、笑顔はとても素晴らしい能力でござる」
「じゃから、正しい方法で使ってもらいたいと思うのじゃ」
齊藤 「わ、わかりました。気をつけます」
蟻田 「なので、さっそく拙者もマネしてみた」
「ホレ、この紙を見てみよ」
齊藤 「“蟻田さんのニコニコローン”?」
「マネする所が完全に間違えていませんか?」 (; ̄д ̄)ハァ
【 作成者 】
志縁塾 講師 齊藤 正明 (会議コンサルタント)
大学卒業後、水産分野の研究開発に従事。
その研究所は、所長の無理な指示で2割くらいの
社員が会社を休む環境であった。
齊藤自身も、マグロの鮮度保持剤を開発している時、
所長から、「お前は一度、マグロのすべてを知ってこい」
と言われ、マグロの遠洋漁業に出され、その後、
うつ状態で休職。
個人の能力が発揮できるよう、対等な話し合いの場を
作るため会議術(ファシリテーション)を学び、
独自の方法を開発。
現在、会議コンサルタントして活躍。
趣味の昆虫採集と、コミュニケーション術を併せた
コラム、東京京橋昆虫館物語を、ここに連載中。
ファシリテーター齊藤正明の公式サイトは、
ここから見られます。
【 近日行うセミナー 】
志縁塾で、近日行うセミナーについて、ご紹介いたします。
よろしければいらしてください。
①7月23日(水) 19:00~21:00
昆虫などから学ぶ、人生をよりラクに生きるコツ
②8月24日(日) 10:30~14:30
【NPO企画】齊藤正明プロデュース!
大谷由里子と昆虫にふれよう!【 夏の昆虫採集 】
③9月12日(金) 19:00~21:00
会議術セミナー


