第30回 細菌(バクテリア)から学ぶ、『助け合いの大切さ』とは?【後編】

【 前回からの続きです 】


蟻田 「シアノバクテリアは、単細胞で核も持っておらん」

齊藤 「一匹狼というか、めちゃめちゃシンプルですね」

蟻田 「で、そのシアノバクテリアが餌にしておったものは、硫化水素でござる」

齊藤 「え、今、自殺でよく使われている猛毒物質ですよね?」

蟻田 「うむ。世界最初の生物にとっては、それが餌でござった」

    「ちなみに、シアノバクテリアにとっての毒は、酸素でござった」

齊藤 「え、人間と逆じゃないですか!」

蟻田 「さよう。 おもしろいでござろう?」

    「しかし、この先がもっとおもしろい」

    「それから何億年かが過ぎると、バクテリアの中に、
     酸素を使える奴が出てきたのじゃ」

齊藤 「へぇ! 酸素を使えるバクテリアと、そうでないバクテリアが出てきたんですね」

蟻田 「酸素は毒でもあるが、うまく使えると、硫化水素を使うよりも
    エネルギーがたくさん得られたでござる」

    「酸素を使えるバクテリアはどんどん強くなり、酸素を使えないバクテリアは
     喰われるようになったでござる」

齊藤 「弱肉強食は、ここから始まっているんですか!」

蟻田 「で、喰われる方は、喰われてばかりいては大変なので、
    近くのバクテリアと合体し、巨大化する事で対抗した」

齊藤 「この合体が、僕ら人間を含め、多細胞生物の始まりですか?」

蟻田 「すごく乱暴に言えば、そうでござる」

    「ミトコンドリアというのは聞いた事があるか?」

齊藤 「ええ、聞いた事があります。 たしか、細胞の中に入っているんですよね」

蟻田 「さようでござる」

    「しかし、『細胞』と『ミトコンドリア』は、元々は違う生物でござった」

    「太古の海で、肉食バクテリアに対抗する手段として、
     お互い手を結んだのじゃな」

齊藤 「えー、何か、とっても不思議です」

蟻田 「しかもミトコンドリアは、ひとつの細胞に2,000個入っておるのじゃぞ」

齊藤 「何年か前に流行った、パラサイト・イヴという小説は、
    確か、そのミトコンドリアが反乱するんじゃなかったでしたっけ」

蟻田 「拙者も読んではおらんが、そんな概要であったと思う」

    「とにかく、単細胞でいる事は、生存に不利な事が結構多い」

    「なので、周りの生物同士が集合しあい、生き残れる可能性を
    上げてきたのが、進化の歴史でもある」

齊藤 「なるほどですねー」

    「思えば、携帯電話もそんな進化を遂げて、今のような普及台数に
     行き着いたのかもしれませんね」

    「最初は電話の機能だけだったのに、メールの機能が付いた事で、
     より普及率が上がりましたよね」

    「今の携帯電話は、デジカメやテレビの機能まで取り込んでますから」

蟻田 「確かに、携帯電話も生物の進化に似ておるの」

    「お主もたまにはいい所に気づくではないか」

齊藤 「今までは、ちょっと無知なフリをしていただけですから」

蟻田 「勝手に言うておれ」

    「さて、はたしてこれを人間関係に当てはめるとどうでござろう?」

齊藤 「む、言いたい事が分かってきました」

    「人間も助け合いが大事なのかもしれませんね・・・」

蟻田 「うむ、そうかもしれぬな」

    「ただし、一匹狼は悪い事ではない」

    「シアノバクテリアだって、太古の時代から現代まで、一匹狼で生きておるしな」

    「ただ一匹狼で、できる事は非常に限られておる」

    「お主が、どんな人生を送りたいかで、
     その辺りは変わってくるのではないのか?」

齊藤 「確かにそうですね・・・」

    「私としては、自分の持つ会議術を通して、多くの社員さんが能力を
     活かせる場を作り出したいですね」

蟻田 「多くの人に自分のメッセージを伝えたい場合、
    一匹狼でやっていくのは難しいのではないかの?」

齊藤 「むむ・・・」 

    「や、やっぱりこれからは助け合いの時代ですよね!」 (^^;)

蟻田 「やっぱりお主には自分というものがないの・・・」 (-_-;)

    「助け合うために、一番大事なものは何かわかるでござるか?」

齊藤 「お金?」

蟻田 「そう! 拙者は福沢諭吉の顔を見るのが、人生唯一の楽しみでござる」

    「って、何を言わせる!」 (#`Д´)

    「拙者が意地汚い性格に見られるではないか!」

齊藤 (そのまんまのような・・・) (-_-;) 

蟻田 「助け合いが成立するためには、“こちらから先に、
    メリットを相手に差し出す事”でござる」

    「この時、一番大事な心構えは、“見返りを求めない事”じゃろう」

齊藤 「そ、それが難しいような」

蟻田 「でも実際、見返りを求めぬ方が、お主にとっても楽でござるぞ」

    「見返りを考えると、こんな感情になる」


      『あいつは、いつ俺にお礼を返してくれるんだろう?』

      『あいつは何て恩知らずなんだ!』

齊藤 「な、なんか、怒りや不安でストレスたまりそうですね」

蟻田 「そうじゃろう。 だから、見返りを求めない方が気が楽でござる」

齊藤 「『自分とは感覚の合わない人だ』と思ったら、今後、
     無理に会ったりしなきゃいいだけですもんね」

    「助け合いの心構え、何となくわかりました」

蟻田 「さようか。 大切な事が分かったお主じゃから、特別にこれを渡そう」

齊藤 「え、何スか・・・?」


       「『蟻田さん支援募金。 一口10万円』?」


        ビリッ


蟻田 「破るな!!」 (#`Д´)


       - 次回をお楽しみに -




【 作成者 】

  志縁塾 講師 齊藤 正明 (会議コンサルタント)

  大学卒業後、水産分野の研究開発に従事。

  その研究所は、所長の無理な指示で2割くらいの
  社員が会社を休む環境であった。 

  齊藤自身も、マグロの鮮度保持剤を開発している時、
  所長から、「お前は一度、マグロのすべてを知ってこい」
  と言われ、マグロの遠洋漁業に出され、その後、
  うつ状態で休職。

  個人の能力が発揮できるよう、対等な話し合いの場を
  作るため会議術(ファシリテーション)を学び、
  独自の方法を開発。

  現在、会議コンサルタントして活躍。

  趣味の昆虫採集と、コミュニケーション術を併せた
  コラム、東京京橋昆虫館物語を、ここに連載中。

  ファシリテーター齊藤正明の公式サイトは、
  ここから見られます。





【 近日行うセミナー 】

 志縁塾で、近日行うセミナーについて、ご紹介いたします。
 よろしければいらしてください。


 ①7月 9日(水) 19:00~21:00 
   会議術セミナー


 ②7月23日(水) 19:00~21:00 
  昆虫などから学ぶ、人生をよりラクに生きるコツ


 ③8月24日(日) 10:30~14:30
  【NPO企画】齊藤正明プロデュース!
  大谷由里子と昆虫にふれよう!【 夏の昆虫採集 】





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