第27回 赤虫から学ぶ、『弱者最強の戦略』とは? PART 3
【 前回からの続きです 】
蟻田 「ネムリユスリカが住む土地は、水が干上がる可能性があるのじゃ」
「じゃから、乾燥しても大丈夫なように、
恐ろしいほどの耐性を身につけたでござる」
齊藤 「ふぇ~、小さくても色々と生き残る手段があるんですね」
蟻田 「動物が生き残るには、色々な方法があるでござる」
「たとえば、恐竜のように大きくなる方法」
「人間のように、知能を高くする方法など、色々とある」
「しかし、その中でも拙者は、アカムシのような、
『ひたすら待つ』という方法が最強であるように思うのじゃ」
「“ひたすら待つこと”それは、大きな動物ではできぬ」
「恐竜のように大きくて力はあっても、日が照らなくなると、
寒さに負けたり、食料不足で絶滅するじゃろ?」
齊藤 「恐竜、大きい事が弱点にもなるんですね・・・」
蟻田 「これは企業も同じではござらんか?」
齊藤 「大企業は、お金や人がたくさんあっても弱いという事ですか?」
蟻田 「さよう。何らかの原因で売れなくなると、大企業は長くもたないでござろう」
「たとえば、“消費者の好み”や“市場”という名の環境が変わってしまうと、
小回りのきかない大企業は、ついていけず大打撃を受ける」
齊藤 「そういえば写真業界では、フィルム写真からデジカメに時代が移った時、
富士フィルムとかも5,000人リストラしましたよね」
蟻田 「さよう、富士フィルムだけではなく、コダックも大リストラをした」
「かつて、世界3位のフィルムメーカー、アグファは、2005年に破産じゃ」
齊藤 「恐竜の絶滅を思い起こさせますね・・・」
蟻田 「お主はさっき、会議術のマイナーさを拙者に言われて落ち込んだでござるな」
「お主のような個人で仕事をしておる者が
市場を動かすなんて、ほぼ無理であろう」
「しかし、個人でやっておるのじゃから、
『市場が大きくなるまで待つ』という方法もあるのじゃ」
齊藤 「それは考えた事がなかったです!」
蟻田 「それまでは、事業を無理に拡大をさせる事なく、
自分ができる範囲内を一生懸命にやる」
「これは、大きい会社にはできぬ技ではござらぬか?」
齊藤 「まさにアカムシの生き残り戦略なんですね」
蟻田 「これは、事業の話だけではござらん」
「普段の人間関係にも使えると思うでござる」
「落ち込みやすい性格という短所を持つ人間であれば、
その逆に、人の感情が分かるという長所があるように思う」
「じゃから落ち込んだ時でも、『いつか、自分の“人の感情が分かる”
という面に光りが当たる日がくる』と心の隅で思っていれば、
何となく気が楽でござろう」
齊藤 「自分の長所がいつか役に立つ『未来』とか、『場所』を待つという事ですね?」
蟻田 「さよう。『今は、たまたま置かれている環境が悪い』と思い、
来るべき日を待つでござる」
齊藤 「まぁ、自分で環境をよくする努力も必要でしょうが」
蟻田 「たしかにな」
「しかし、個人の努力ではどうにもならぬ事があると思う」
- 次回に続きます -
【 作成者 】
志縁塾 講師 齊藤 正明 (会議コンサルタント)
大学卒業後、水産分野の研究開発に従事。
その研究所は、所長の無理な指示で2割くらいの
社員が会社を休む環境であった。
齊藤自身も、マグロの鮮度保持剤を開発している時、
所長から、「お前は一度、マグロのすべてを知ってこい」
と言われ、マグロの遠洋漁業に出され、その後、
うつ状態で休職。
個人の能力が発揮できるよう、対等な話し合いの場を
作るため会議術(ファシリテーション)を学び、
独自の方法を開発。
現在、会議コンサルタントして活躍。
趣味の昆虫採集と、コミュニケーション術を併せた
コラム、東京京橋昆虫館物語を、ここに連載中。
ファシリテーター齊藤正明の公式サイトは、
ここから見られます。
【 近日行うセミナー 】
志縁塾で、近日行うセミナーについて、ご紹介いたします。
よろしければいらしてください。
①6月26日(木) 19:00~21:00
昆虫から学ぶ、人間関係をよくするコミュニケーションセミナーVol.3
②7月 9日(水) 19:00~21:00
会議術セミナー
③8月24日(日) 10:30~14:30
【NPO企画】齊藤正明プロデュース!
大谷由里子と昆虫にふれよう!【 夏の昆虫採集 】


