第24回 サソリから学ぶ、『人への期待のしかた』とは?
【 前編からの続きです 】
齊藤 「ところで、今まで刺された事はあるんですか?」
蟻田 「ハァ、ハァ・・・」
「ある・・・」
「かれこれ、30回は刺されておる」
齊藤 「え?」
蟻田 「このサソリ、図体がでかい割には、コオロギすらまともに殺せぬ」
齊藤 「今、息も絶え絶えの蟻田さんは??」 (; ̄д ̄)
蟻田 「演出でござる」
齊藤 「・・・」 ( ゚д゚)ポカーン
蟻田 「エンペラースコーピオンは、毒針を滅多に使わぬでござる」
「見てみよ、ハサミ(手)がぶっといじゃろ?」
「このハサミで獲物をがっちりと捕らえるでござる」
齊藤 「・・・」 ( ゚д゚)ポカーン
蟻田 「サソリは、1,500種ほどおるが、人間が殺せる程の毒を持つのは、
20種類程度でござる」
蟻田 「サソリの毒針は、“エサの昆虫を弱らせるため”にある」
「大きな動物を殺すためにできておらんのじゃ」
齊藤 「・・・」 ( ゚д゚)ポカーン
蟻田 「いつまで放心しておる!」
齊藤 「いやはや、一時はどうなる事かと思いました・・・」
「そもそも、サソリを手なずけるなんて無茶ですよ~」
「いくら愛情を注いでも、振り向いてくれない事だってあると思います」
蟻田 「サソリが相手だとそう思えるのに、人が相手だと、
そう思えない事は不思議だと思わぬか?」
齊藤 「何のことです?」
蟻田 「人は、ひとりの人にわかってもらおうとしすぎと思うのじゃ」
「たとえば、お主に好きな相手ができたとする」
齊藤 「はぁ」
蟻田 「お主は、相手を振り向かせようと必死になる」
「しつこくして嫌われたあとでも、『何で分かってくれないのだろう?』と、
思ってしまう」
齊藤 「気持ち的にはわかりますね」
蟻田 「『何でわかってくれないのだろう?』という考えは、
逆に言うと、『相手はいつかわかってくれる』と思っておる」
「しかしな、いつまでたってもなついてくれないサソリの節子を
飼っていて思うのは、『人も振り向かない時がある』という事でござる」
齊藤 「節子から、見事にフラれてますもんね」 (^^)
蟻田 「やかましい!」 (#`Д´)
「仕事上で、『上司が分かってくれない』と、落ち込むことがあるかもしれん」
「でも、『上司は分かってくれないもの』と、最初から思っていれば、
それほど気にしなくてもすむ」
「上司であってもしょせんは人間」
「部下の目線から考える上司など滅多におらん」
齊藤 「つい、『上司なんだから、部下の事くらい分かってほしい』と、思いますよね」
「でも、それって上司に期待しすぎなんですね」
蟻田 「うむ。 また逆に、上司は部下に期待をしすぎる」
「部下には、しょせん上司の気持ちなんぞわからぬ」
齊藤 「人に期待する事は大事ですが、期待しすぎない事も大事なんですね」
蟻田 「拙者はそう思う」
「これは、親子関係でも、夫婦関係でも一緒ではないかの?」
「・・・そういえば、お主、拙者が節子に刺された時、
節子を預かってくれると言ってくれたの」
「武士に二言はないでござる。持って行くがよい」
齊藤 「ホントは持てあましてた・・・??」 (゚Д゚|||)
注意:エンペラースコーピオンの毒性は低いですが、
アレルギー反応で、ショック症状になる場合もあります。
【 作成者 】
志縁塾 講師 齊藤 正明 (会議コンサルタント)
大学卒業後、水産分野の研究開発に従事。
その研究所は、所長の無理な指示で2割くらいの
社員が会社を休む環境であった。
齊藤自身も、マグロの鮮度保持剤を開発している時、
所長から、「お前は一度、マグロのすべてを知ってこい」
と言われ、マグロの遠洋漁業に出され、その後、
うつ状態で休職。
個人の能力が発揮できるよう、対等な話し合いの場を
作るため会議術(ファシリテーション)を学び、
独自の方法を開発。
現在、会議コンサルタントして活躍。
趣味の昆虫採集と、コミュニケーション術を併せた
コラム、東京京橋昆虫館物語を、ここに連載中。
ファシリテーター齊藤正明の公式サイトは、
ここから見られます。
【 近日行うセミナー 】
志縁塾で、近日行うセミナーについて、ご紹介いたします。
よろしければいらしてください。
①6月26日(木) 19:00~21:00
昆虫から学ぶ、人間関係をよくするコミュニケーションセミナーVol.3
②7月 9日(水) 19:00~21:00
会議術セミナー


