第3回 知識もセカンドオピニオンも必要なガン治療。

 お金をかける以上、自分の愛着のある洋服は信頼のおけるクリーニング店に任したい・・・、
と誰もが思いますよね。
カラダもそれと一緒。信頼のおける医師に自分の体を預けたいと思うのは当たり前だと思います。

セカンドオピニオン。これは何もガンに限らずあらゆる病に関して第二第三の医師に意見を伺うこと。
私自身他の病でもかなり医師を探すことをする人間でしたが、このガンにおけるセカンドオピニオンを申し出るのには、ちょっぴり勇気が要りました。
ガンという「難病」にかかってしまったという心理的衝撃の上に大掛かりな検査をして(CT検査、血液検査、超音波検査、細胞診検査)、ここまでやって医師の判断を仰ぎ、尚且つその医師に向かって他の医師の判断を仰ぎたいとセカンドオピニオンを申し出ることは、「なにか医師に対して申し訳ないことをしているのではないか?」と少なからずとも遠慮がちな引きがちな意見になってしまいます。
このセカンドオピニオンに対しての考えは、個人個人の性格上異なりますが、私がお会いした同病の60歳代のご婦人は「とてもではないが、そのようなことは先生に気の毒で言えない。」と。
私も少し後ろめたい気持ちは少し抱えていましたが、やはりそこは自分の体。困難な病気で尚且ついかに乳房を残し治したいと思えばこそその1人の意見だけは聞いてはいられません。

私の所見段階でのガンは、4cm×4cm。脇の下のリンパにも二つ腫れがあるとのことでした。
最初にかかった医師の下における治療方法は、この状況での温存手術(患部のみ摘出して乳房を残す)は無理でその代わりその医師独自の手術法:乳房同時再建手術いわゆる乳房の中味をすべて摘出しその中に広背筋を脇の下に通し乳房の中味に入れるというやり方でした。手術は程度からみて早いほうが良いといわれ、
手術日その告知を受けた時点で決められたのですが、私はとりあえず他の医師の意見も聞きたいとセカンドオピニオンをその場で申し出、承諾していただき、紹介状を書いていただきました。
セカンドオピニオン先の医師の下では、私の所見段階で先に抗癌剤を投与し3ヶ月後患部の縮小が見られたら温存手術を行うとのことでした。もし抗癌剤を投与しても縮小が見られない場合は乳房全摘出になるとのことで、その後乳房を作る希望がある場合は他の大学病院にて形成手術をするとのことです。
私のセカンドオピニオンはここで終りです。結局私が選んだのは、前者の医者でした。
告知を受け約2週間後に手術台にのっかりました。

結局私は二人の医師の所見と治療方針を伺い、尚且つ知人に外科医がいるのでその人からも意見を伺い、その中で総合的判断をし決断をした次第です。
しかし医師の意見任せで実は初回の乳癌の決断をする前も後も乳癌とはなんぞや?ということを自分自身で調べることはしなかったものです。
友人も幸いなことに誰も乳癌はかかっておらず、血縁にも全く乳癌はいないことも益々何も知らないことに
拍車がかかります。

転移の疑いがかけられたときから図書館で乳癌関連の本をかなり借り、読み漁りました。
本を読んで、「ああ、なんでこの本を初回で読まなかったのか?」とか驚きと落胆がありました。
もっとこれを読んでいれば自分自身の自覚が増していたかもしれないし、生活も変わっていたかもしれない、
無用な焦りや不安などはある程度抑えられていたというのもあります。

乳癌と診断された以上その後は治療に進むことになることは100%確実です。
必ずセカンドオピニオンを行うことと知識習得は医師任せでなく進んで自ら行うことが肝心です。
少しでも無用な心配を抱かず治療を選択していくことがその後の生き方を左右していきます。

 最後に様々な本を読みましたが、その中でこの一冊で乳癌のすべてがわかる優れた本をご紹介します。

 福田護著「乳がん全書」出版社:法研

この本を読んでいれば・・・・、と私に後悔と反省を覚えさせた一冊です。(了)